Core Blockchain
通常のブロックチェーンはインターネットの通信インフラを前提に構築されますが、このCore Blockchainというのは、通信インフラの構築もカバーするというとても野心的なプロジェクトです。スマホや独自デバイスを使ったP2Pのメッシュネットワークも開発されており、たとえインターネットがなくても機能するというシステムになっています。このあたり豪華な創業メンバーのインタビュー、オフィスの訪問、そのしくみなど、下記の動画のシリーズで意欲的に説明されています。
省電力で動作するデバイスに魅力を感じますが、これが実現できれば素晴らしいと思います。また下記の動画で、実際にマイニングをしたものがあります。マイニングというとProof of Workのビットコインをイメージしますが、ノードをたてて同期させ、されにマイニングとなるととてもコストがかかります。ところがこれが簡単にできるようなので、私も実際にためしてみました。
手順)
https://blog.coreblockchain.cc/posts/iot/mining.html
ウォレットの作り方)
https://github.com/core-coin/wallet-generator
ウォレットジェネレータダウンロード)
マイニングアプリダウンロード)
環境)Ubuntu 22.04
まずウオレットを作ります。
上記バイナリを実行権限を与えて実行するとWebサービスが立ち上がるため、http://(host):8080にアクセスします。
次にダウンロードしたマイニングアプリを解凍して、./mine.sh として実行します。
項目を入力するとマイニングが始まります。
Virtual Boxで動かしていて、上はCPU1つ、下は4つです。(processing unitsで指定)
数時間ほどたって結果を確認しました。
XCBのバランスに変化がありました。(データがないときは下記の画面)
動画では操作しながら説明されていますので、わかりにくい場合はそちらを参考にしてください。しかしこのような動画、日本語のものは珍しいと感じました。あと気になる点としてはビッグプロジェクトのわりには、ここ半年くらいあまり更新がないことです。ということもあり更新が比較的新しいウォレットジェネレータをテストしてみました。
PoWは電力がかかるため環境面からも最近は敬遠されがちですが、ブロックチェーンの分散された特徴を維持するためには、理想の形だと思っています。これまでのブロックチェーンネットワークを維持するための報酬がモチベーション、という形から、メッシュネットワークを(も)維持するための報酬がモチベーションという形になると、通信インフラ自体を新しく構築、維持できることになります。これはとても興味深いです。