このアプリケーションは、UNIXのようなコマンドラインインターフェイスを使って、変数に数列や数式を代入して、音楽を奏でます。
ここでは、アプリのウェプサイトの内容より、より詳しく説明をしていきたいと思います。
こ のアプリでこだわったのは、1ラインでコーディングするルールです。通常のプログラム言語で記述すると、どうしても複数の行で音の演算式を記述することに なりますが、一回のリターンキーでプログラムを記述しリアルタイムに実行するというシンプルなオペレーションにこだわっています。(シンプルなのに複雑な 表現)
1ラインといっても、条件分岐や演算ができます。もちろん不自由なところもありますが、そこに創造性を見いだせないか、というチャレンジする思いもあります。(制限の中の自由)
iPhone版は既にリリースされていますが、機能はOSCを除いてほとんど同じです。
iPhone版との違い
・スクロールする方向が逆
iPhoneでは、小さい画面の中たくさんの情報を表示するために、あえて逆スクロールにしました。使っていただくとその理由がおわかりになると思いますが、データを入力するときはキーボード領域を拡張して、スクロール領域を使えるようにしているからです。
・配列の拡張
1ラインで全ての表現するため、iPadではその領域が広がっています。機能には違いはありません。
・OSC
iPad版では、Open Sound Controlを実装しています。対応したアプル等があれば外部音源等を操作することができます。
・キーボード配列の変更
画面がひろくなった分、キー配置に余裕ができ、より操作がしやすいようにキーを増やしています。機能には違いはありません。
デモムービーの解説
デモムービーでは、a0=x によるランダムミュージックを再生した後、以下のデータを再生しています。
r1=1 1 0 0 5 5 0 0 12 10
r2=1 5 8 0 12 15 18 0
a0=r1+s
b0=a2?>0+12
c0=b3?>0+12
d0=r2
・r1, r2はノート番号の配列を格納する変数で、それぞれ独立して順番に再生してループします。ゼロは無音です。
それ以外の変数は、そのときのTickのノート番号のデータが入ります。
a0,b0,c0,d0 は、サウンドトラックです。4音同時発音できます。
・a=r1+s
配列の音に、スライダーの数値を加えます。(デモではSスライダーを使うのを忘れてました)
・b=a2?>0+12
これは、C言語で言えば、
if(a2 > 0){
a2 += 12;
}
b = a2
となります。a2は、a0の1Tick前の音が入っており、ディレイ音を重ねるときに便利です。
・c=b3?>0+12
bの1Tick遅れの音に、さらに1オクターブの音をたしています。
・d0=r2
配列2の音を重ねます。
デモでは、配列の音を一つずつ削除していってループする音数を減らしてフレーズに変化を出しています。
そして、オリジナルのデータを再生中に再度ロードして、データを復元しています。
App Website : http://iphone.iiv.jp/
iTunes : http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewSoftware?id=402178723&mt=8